2016年4月23日公開の映画、「アイアムアヒーロー」を見てきました。公開初日、朝9時からの回でしたが、席は半分くらい埋まっていました。わりと一人で見にこられている方が多いように感じました。映画に一人で行く事が多い私ですが、今回は怖くて友達を誘ってみました。でも怖いのは無理だと断られてしまい結局一人で見ることに。
あらすじを書いていますのでネタバレが嫌な方はご注意ください。
キャスト
大泉洋:鈴木英雄
35歳の漫画家アシスタント。新人コミック賞をもらったのは15年前の話。クレー射撃が趣味なので猟銃を持っている。
有村架純:早狩比呂美
英雄が逃げているときに出会った女子高生。
長澤まさみ:藪 / 小田つぐみ
アウトレットモールに立てこもる生存者の一人。
片瀬那奈:てっこ / 黒川徹子
英雄の彼女。うだつの上がらない英雄にイライラしている。
マキタスポーツ:松尾
英雄がアシスタントをしている漫画家。
塚地武我:三谷
英雄のアシスタント仲間。
片桐仁:中田コロリ
英雄と同期で新人コミック賞を獲った、売れっ子の漫画家。
風間トオル:千倉
英雄たちとタクシーで乗り合わせた官僚。
松村利史:田村
英雄たちが乗ったタクシーの運転手。
吉沢悠:伊浦
アウトレットモールに立てこもる生存者のリーダー。
岡田義徳:サンゴ
アウトレットモールの生存者。サブリーダーっぽい。
徳井優:アベサン
奥さんがZQNになってしまったアウトレットモールの生存者。
あらすじ(ラストまでネタバレしています。)
鈴木英雄の日常
漫画のアシスタントたちがテレビをつけながら、漫画を書いています。アシスタントは鈴木英雄(大泉洋)と三谷(塚地無我)、みーちゃん(女の子)もう一人の男子。奥の部屋には、売れっ子漫画家の松尾(マキタスポーツ)。松尾の事をみんな先生と呼んでいる。
アシスタント仲間にバカにされる中、言い返しもせず、ぶつぶつ独り言を言って仕事をする英雄。その時、土佐犬が人に噛みつかれたとニュースが流れる。
古いアパートに帰宅した英雄は同棲相手の彼女てっこ(片瀬那奈)に「ただいま」と言うも返事をしてもらえない。2人は会話も無く上手くいっていない様子。
新人コミック賞でを受賞したときにもらったトロフィーを見つめる。あれから15年。成功することも無くアシスタント生活。銃の構えのデッサンの参考にするため、趣味の猟銃を構えて鏡を見る。
それを見たてっこは英雄に文句を言う。
同期の活躍
次の日、担当者にネームを見せているが、冷たくあしらわれてしまう。そこに売れっ子漫画家の田中コロリ(片桐仁)が通りかかる。彼は新人コミック賞を英雄と同期で獲った漫画家。担当者も英雄への態度とは全然違って媚びこび。
家に帰るとてっこがイライラMAX。銃を売れ!現実を見ろ!私をいつまで待たすつもりだ!と言って銃持った英雄を部屋から追い出す。英雄は捕まってしまうからと銃の免許証だけ取ってとお願いする。てっこは腕に包帯を巻いていた。
公園で一人、中田コロリの新連載を読んで「おもしれーなー」とため息。
異変
次の日の仕事場。新型感染症のニュースが流れている。みーちゃんと先生は熱が出て体がだるくなっている様子。三谷はみーちゃんと先生が逢引していると英雄に教える。
てっこから謝りの電話があり、メロンパンを買ってアパートへ帰る。でも鍵が無いので、部屋の中のてっこに呼びかける。反応がないのでドアのポストから中を覗くと、様子がおかしく、奇妙な動きが始まる。血管が浮き上がり両目はチグハグで変な方向を向いている。恐ろしい顔。英雄に襲い掛かるが、振り払ったときにトロフィーが刺さり動かなくなる。
英雄は銃をもってアパートから立ち去る。街の様子がおかしい。仕事場に行くと三谷が血だらけで立っていた。足元にはアシスタントの男の死体。そこへてっこと同じになった先生が現れ、三谷は撲殺する。何が起きたかと聞くと三谷は「金持ちもニートも関係ない俺達の時代がやってきた。」と言い、噛まれてないか?と確認する。噛まれると血液感染するらしい。英雄は噛まれてはいたが血は出ていない。三谷は先生に噛まれていたので、発症する前に自殺した。
外に出ると街はパニックになっていた。逃げ惑う町の人が次々に噛まれていく。屋上から降ってきても立ち上がる人。交通もぐちゃぐちゃ。
比呂美との出会い
英雄は見つけたタクシーに乗ろうとした時、女子高生(有村架純)が助けを求めてきた。タクシーに英雄と女子高生とスーツの男(風間トオル)が一緒に乗り合わせることになった。発言から彼は官僚のよう。腕をまくると噛まれた跡、彼はどんどん顔が変わっていきタクシー運転手(松村利史)の腕を噛み、英雄達に襲い掛かる。何とか官僚の男をタクシーから落とすことができたが、今度は運転手の様子が変わる。タクシーは暴走し、ぶつかり横転して止まる。運転手はいなくなり、何とか無事だった二人は、車を降りて立ちすくす。
女子高生はスマホを取り出すとインターネットの掲示板を見る。掲示板にはZQN(ゾキュン)の文字が並ぶ。ZQNはウイルスで人格を変えた死体。標高の高いところでは感染しない。富士山に登れ。
神社の片隅でメロンパンを食べる二人。
「わたし比呂美です。おじさんは?」「英雄(ひでお)。えいゆうと書いて英雄。」
「英雄君といたら大丈夫な気がする。」
比呂美は感染者?
そのまま神社で眠ってしまい、英雄は目を覚ます。そこで比呂美の首に噛まれた跡を見つけビビる。
どうやら一昨日、となりの赤ちゃんに噛まれたらしい。比呂美は「殺していいよ。」と言ったが英雄は「なったとき考えよう。俺がキミを守る!」と宣言。涙を流す比呂美。
安全なところに逃げることにした二人は森の中を歩いた。
休憩をしていると比呂美にZQN化現象が始まり、英雄は逃げ出す。
その先で、英雄は山を歩いていたZQNに襲われしまうが比呂美に助けられる。すごい力でZQNの首をもぎ取った。比呂美は片目が白くZQN化しているが他は普通。でも表情を失い言葉を発しなくなった。
アウトレットモールへ
何日か経った時、アウトレットモールにたどり着く。
そこで座ったままで丸焦げになった人間の死体を見つける。
洋服を物色しているとZQNに襲われるが、藪という女性(長澤まさみ)に助けられ、屋上のアジトに案内される。屋上には生存者がたくさんいて、それぞれの役割について協力し合いながら暮らしているようだった。
リーダーの伊浦(吉沢悠)には銃を持っている事で歓迎される。
英雄には「メガネ」というあだ名が付いた。
藪に比呂美は逃げるときに知り合って一緒に行動していると話すと、「あんたかっこいいな!」と褒められる。「私は人を助けてあげることができなかった。ZQNは皆、過去の記憶の中に生きている。そのほうが幸せかもね。」
次の日の朝、比呂美のipodの曲を口ずさむ英雄。無表情だった比呂美が初めて反応して微笑む。
地上では頭が陥没したZQNが助走を付けて飛びあがる。かなり高い。アベサンというおじさん(徳井優)が彼は生前、走り高跳びの選手だったと教えてくれた。
ZQNは生前の記憶や生活習慣が現れるようだ。
英雄は最初に見た丸焦げになった死体のことをアベサンに質問すると、はぐらかされてしまう。
「伊浦君が呼んでいますよ。」
食糧倉庫
伊浦に呼ばれた英雄は、地下の食糧倉庫に食料を取りに行くので銃を貸して欲しいと言われる。英雄は「銃を貸すのは禁止されています。」と断ると、「ここの法律は僕です。」と比呂美を人質に取られてしまう。
比呂美はサンゴ(岡田義徳)にナイフを当てられ人質になっている。そこに銃を構えた英雄、ボウガンを構えた伊浦。緊張が走る。
その時、比呂美が覚醒し反撃。比呂美がZQN感染者とバレてしまい伊浦にボウガンで頭を打たれる。比呂美は倒れ、伊浦はアベサンに比呂美を捨てておけと命令する。
ボコボコに蹴られて平謝りの英雄。
その後、伊浦とサンゴが内輪揉めを始める。サンゴは比呂美を殺されたことを怒っている。
やっと開放された英雄。藪はこっそりと比呂美を助けて看病していた。「脳幹は損傷していないし脈もある。ZQNは死んでいるから脈は打たない。私が病院で見たどのZQNとも違う。」藪は元看護師で、藪と名乗っているのは誰も助けられないヤブだからという。
英雄は銃を撃つことができなかった自分を責める。「自分はこういうやつなんです。世界がひっくり返っても変われない。」
伊浦のワナ
翌日、男12人程で食物倉庫めがけ出発する。リーダーがサンゴになっていて、伊浦が先頭を歩かされている。英雄も金槌を持たされ参加。屋上で女子達が鍋などを叩き大きな音を出してZQNを誘導。その間に地下の食糧倉庫を目指す。ZQNは音のするほうに集まる習性があるようだ。
地下に入ると電気が点いていないので真っ暗。懐中電灯の光を頼りに進む。
伊浦がこっそりと別の方向へ歩いていく。
しばらくすすむと地下に電気が灯り、明るくなる。食糧倉庫に着き食料を手に取り皆大喜び。その時、スピーカーから音楽が鳴り響く。そして伊浦がいない事に気付く。
音を聞いて少しずつZQNが集まってくる。サンゴは英雄の銃を発砲。発砲音が響き、さらにZQNが集まってくる。みんなパニックになって逃げるが次々にやられてしまう。サンゴは銃を使いこなせない。
その様子を監視カメラから見ている伊浦。さらに音量をMAXまで上げる。大音量の音楽に外にいたZQNまでもが地下に集まる。そして、モニターに写る白い車を見ながらニヤリとする。
パニックになる地下。英雄は奥に引き返し、一人こっそりロッカーに入り身を潜める。
藪からのSOS
地上では音楽を聴いて高まったのか、高跳びZQNが頭の上で大きく手を叩く仕草をした。そして走り出すと一気にジャンプをして屋上に上がってきてしまう。そしてそこにいた女性達が続々感染。
トランシーバーから藪の声。「屋上で全員がやられた。全員がZQN化。誰か助けて!」ロッカーの中から聞いていた英雄は、助けにいく勇気が出ない。
「人任せで死ぬな!比呂美ちゃんどうするんだ!自分で助けろ。」と藪の声が再び聞こえ、英雄はロッカーから飛び出し助けに向かう。途中で銃を見つけることができた。
藪は比呂美をおんぶして屋上から脱出。そして地下で伊浦に遭遇する。
「藪、無事か?俺の車がある。一緒に逃げよう。」でも腕から血が流れている。伊浦も感染していた。
ZQN化した伊浦、藪が追い詰められた時、銃を構えた英雄が現れる。「はーい」とクレー射撃の掛け声を上げ発砲。伊浦の頭が吹っ飛ぶ。
その後、頭を打たれていた比呂美が目を覚ます。
大量ZQNとの戦い
逃げる途中にサンゴが現れ、銃弾入りのベストを返してもらう。その後アベサンと合流できたが大量のZQNを引き連れて来てしまい逃げ道を失ってしまった。
みんな次々とZQNを倒していく。藪も斧で必死に戦う。でも、サンゴとアベサンもやられてしまう。
生き残っているのは3人。撃って撃って撃ちまくる。2人を守れるのは自分だけ。
すべて倒したかに見えたその時、屋上からあいつが降ってきた。身体能力に優れた、高飛びZQN。スピードが速く、なかなか頭に当たらない。やっと命中。倒した………と思ったが高飛びZQNは再び立ち上がる。そして藪と比呂美めがけて走って行く。絶体絶命。その時英雄は二人を助けるため走り出し、銃で頭を殴りつけた。
それを見て「ヒーロー」と呟く比呂美。
脱出成功
3人は無事に車に乗り込みアウトレットモールを後にする。
藪「私、小田つぐみ。本当の名前。あんたは?」
英雄「鈴木英雄。ただのひでおです。」
ー 終わり ー
ANOTHER STORY
もう1つの「アイアムアヒーロー」をdTVが完全オリジナルドラマ化をしています。
30日間無料です。
世界崩壊前夜、映画では描かれない隠された謎=ZQNの正体に迫る!
すべての始まりが描かれるー。
原因不明のウイルス感染と世界的パンデミックの兆し。閉ざされた病院で起こる不可解な事件と、そこに”隠された謎(ZQN)”の正体に迫る新感覚エンターテインメント!
アイアムアヒーローパンフレットより
感想
スピード感のある映画で、あっという間に終わってしまいました。グロイけど。全然怖くなかったです。もう少し比呂美の活躍が見たかったけれど、これは英雄が成長していくお話なので良かったのだと思います。
英雄を演じる大泉洋は本当に原作の英雄みたいだったし、比呂美はかわいい。藪の長澤まさみのアクションがなかなかカッコ良かった。
原作ファンも納得のキャスト、内容になっていると思います。逆に原作を知らない方は、区切りは付いたものの途中で終わるので続きが気になってしまうのではないでしょうか。
この終わり方は、続編を作るのが可能だと思うので、中田コロリも活躍するストーリーで作って欲しいなぁと思いました。