2016年6月4日公開の映画「植物図鑑」を観てきました。
キャスト
岩田剛典:日下部樹 家事万能で植物オタク 謎が多い
高畑充希:河野さやか 不動産会社に勤める普通の女の子
阿部丈二:竹沢陽平 さやかに好意を寄せる会社の先輩
相島一之:警察官
ダンカン:山崎誠 さやかの上司
今井華:野上ユリエ 樹と同じバイト先のコンビニ店員
酒井敏也:来店客
大和田伸也:登来柳明 有名な華道家
谷澤恵理香:玉井千秋 さやかの同僚
木下隆行:内覧客
宮崎美子:河野典子 さやかのお母さん
原作:有川 浩「植物図鑑」
2004年デビュー 代表作は「図書館戦争」、「阪急電車」、「フリーター、家を買う。」、「空飛ぶ広報室」
監督:三木康一郎
1970年生まれ、富山県出身。
多彩なジャンルのドラマを手がける。
映画監督作品は、「トリハダ」シリーズ(12,14)「のぞきめ」(16)
主題歌
Flower 『やさしさで溢れるように』
あらすじ(注意!ラストまでネタバレしています)
東京の不動産会社で働いている河野さやか(高畑充希)。仕事では上司に叱られ、家に帰っても待っている家族はいない。
コンビニ弁当を食べながらお酒を飲む。コンビニにお酒を買いに出た帰り、青年(岩田剛典)が倒れていた。
「あのー大丈夫ですか?」と聞くさやかに、青年は「お腹が空いてこれ以上一歩も動けません。お嬢さん良かったら俺を拾ってくれませんか?」「噛みませんし、しつけのできた良い子です。」と微笑む。
さやかは青年を部屋に上げてカップラーメンを食べさせ、シャワーも貸してあげる。
翌朝目覚めると、美味しそうな朝ごはんが作ってある。
帰る支度をする青年に「どこにいくの?行くところが無かったら家にいなよ。あなたの朝ごはん明日もあさっても食べれたらいいなぁって。」
「俺の名前は樹(いつき)って言います。苗字は気に入っていないから内緒で。」
2人の不思議な同居生活が始まった。
2月
庭の草むしりをする樹。さやかも手伝う。
「半年お世話になって良いですか?」と聞く樹。
「長いけどいいよ。」とさやか。
半年後の8月15日は私の誕生日。
次の日起きると樹がお弁当を作っていてくれた。
帰宅するとおいしい晩御飯。
さっそくコンビニでバイトを始める樹。バイトをしながら、さやかが渡す生活費でやりくりしながら家事をこなす。
お弁当箱を開けて微笑むさやか。
仕事で嫌なお客に絡まれへこんでいると、樹は「頑張れさやか。」と元気付けてくれる。
さやかにとって樹の存在がどんどん大きくなる。
3月
さやかは樹からバイト代でおそろいの自転車をプレゼントされた。
樹に誘われて二人は草が生える土手に行く。
そこでカメラを構える樹。「カメラ趣味なの?」「まぁね。」
樹はフキを摘み始め「近くのスーパーで買うとフキは一束298円。」
それを聞いてさやかもフキを摘む。
夕食に摘んできたフキやつくしでお料理。
美味しそうに食べるさやか。「しあわせー。」
それを見つめる樹。
「彼氏じゃないんだよね、ただの同居人なんだよね…..。」とさやかの心の声。
さやかと樹は休日のたびに「狩り」に出かけるようになる。
4月
少し遠出した2人、そこにはお花がたくさん咲いている。
花の名前をたくさん知っている樹は、さやかに花冠をかぶせる。照れるさやか。
「いなくならないでね。ずっとそばにいてね。次の春も樹はそばにいる?苗字も知らないのに。」と心の中で問いかける。
5月
いつものように狩りに行く二人。そこで さやかは足をくじいてしまう。樹からハンカチを借りるが、ブランド物の見たことがないハンカチだった。樹はバイト仲間からもらったと言うが気になる。
さやかは樹のバイト先にこっそり様子を見に行く。バイトの女子(今井華)と仲良く話す樹。ハンカチはこの女子店員がプレゼントしたものだった。女子店員は彼を日下部さんと呼んだ。
苗字を聞いていなかったさやかはやきもちを焼き、樹につっかかる。
やっぱり私は同居人なんだ。樹の事を何も知らない。
次の日、さやかは会社の飲み会に誘われ参加する。さやかに好意を持っている先輩は家まで送ろうとする。駅でさやかの帰りを待っていた樹は先輩を追い返す。
家に帰ると2人は言い合いになる。
さやかは「だって私は樹のことが好きだもん。樹がハンカチを持っててすごいムカついた。すいませんね。ただの同居人なのにね。」とヤケになって言ってしまう。
「酔っ払って都合いい。どれだけ俺がそういう気持ちになるのを抑えていたか。」
「もうここからは同居人なんて言わせない。」
キスする2人。
そして同じベッドで目を覚ます。
行ってらっしゃいのキス。幸せすぎるさやか。
6月
登来柳明(大和田伸也)という有名な華道家が作品展をするのを知ったさやかは、樹をデートに誘う。でも樹は行かないと言った。
8月
8月15日。あれから半年がすぎた。帰宅すると樹の姿が見当たらない….と思ったら、サプライズでケーキを作って待っていてくれた。
プレゼントは植物図鑑。
次の日のお弁当はサンドウィッチ。さやかは幸せを噛みしめる。
帰宅すると、ありがとうと書かれた手紙と、たくさんの野草のレシピを残して樹はいなくなっていた。
樹を探し回るさやか、コンビニで聞くともうすでに辞めていた。
傷心で家に帰るさやか。コンビニのおにぎりがさびしい。
戻っただけ。そうだ、いつもの生活に戻っただけ。でも樹に出会って、樹との温かい生活を知ってしまったから、苦しくて苦しくて。
10月
仕事も順調。先輩にご飯に誘われる。
好きな食べ物は何?と聞かれ、樹との思い出の食べ物が次々と出てくる。
先輩に付き合って欲しいと言われるが、好きな人がいますと断る。涙が出るさやか。
2月
すっかり荒れた庭を見て、彼の言葉を思い出す。そしてレシピ本を読み返す。
自転車で一人狩りに出かけ、樹が作ってくれたご飯を作る。
樹、どこにいるの?またいつか、会えるよね。
8月
誕生日に荷物が届く。差出人は樹だった。中には植物図鑑が入っていた。写真家の名前は日下部樹。
さやかはネットで樹のことを調べた。彼は登来柳明の息子だった。植物図鑑の出版記念パーティが開催されると知り会場へ行く。
会場には樹の姿があった。彼がスピーチを始めた。さやかは樹が遠い人になってしまったような気がして、会わずにその場を後にした。
傷心で家に入ろうとすると、初めて出会った場所に樹が現れる。
「どこにいってたの?」と樹。
「それはこっちのセリフでしょ。」とさやか。
彼は華道家の父から後を継ぐように言われていて、半年の猶予を貰っていた。その半年がさやかと過ごした半年。何とか父親に自分の進みたい道を許してもらえた様子。
「さやかの隣にいる雑草好きの男でいさせてよ。2人で一緒に生きて生きたい。」
2人はキスをする。
その後
会社でお弁当を食べるさやか。同僚においしそうと言われ、「これは旦那さんが作ってくれたの。」と笑顔。
ただいま、おかえり、いただきます、ごちそうさま。
ずっとずっと一緒にいようね。
――終わり――
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感想
岩田剛典好きの母に誘われ観に行きました。
主演2人以外の出番は少なくて、2人のシーンがとても多い映画でした。
見終わって一番に思ったのが、何も言わず姿を消したらアカン!!ということ。それ言い出したらお話の意味無いんですけど(笑)でも、樹がいなくなってしまった後のさやかの気持ちを考えるとホントにかわいそうで…(涙)さやかはコンビニの女子店員の後をつけて不審者扱いされて警察沙汰になっちゃたりするし。
それにいきなり いなくなっておいて一年後戻って来られても、いまどき女子だったら とっくに新しい恋をしているだろうし…
でも、樹みたいな浮世離れした完璧男子がいたら忘れられないのかも。
2人が気持ちを確かめ合うシーンは、ちょっと私は こそばくて恥ずかしくなった。
若い子向きの映画だなと思ったけれど、斜め前に座っていた老夫婦の奥様がずっと涙を拭きながら見ていたのが、何かとってもジーンとしました。
高畑充希を可愛いと思ったことが無かったけれど、この映画ではすごく可愛かった。岩田剛典はもっと可愛かった。でも彼はワイルドな役のほうが好みだったな。